京豊運輸の西浦です。
いつもブログをご覧頂き、誠にありがとうございます。
今日は、私が代表を引き継いで丸8年経った日です。
先日、ある会報誌にこんな事が書かれていました。
「やると決めれば準備が整う。『準備が出来てから』ではいつまでたってもスタートできない」「行動すれば、うまくいく場合もあるし、そうでない場合もある」と。
本当にその通りだなぁと思います。
私が8年前に代表に就任する事になった時、恥ずかしながら後継者としての準備も引き継ぎも何もありませんでした。
私がこの会社に戻った時には既に先代の社長は体調が悪く、何度か入退院を繰り返し、大事を取って休養する事になった途端、脳の大きな問題で急遽入院する事になり、そこから3年程は入院したまま逝去しました。
私が引き継ぐ事をどうするか考える余裕すらなく、就任が決まり、スタートしました。
今思えば、あの頃は本当に無我夢中。この言葉以外当てはまる言葉はないほどに。
昨日まで課長職だった私が、今日から社長と呼ばれる。
新人1年生は許されても社長1年生は許されない。失敗も知識も何もかも。内心、「何も教わってないのに、分からんに決まってるやん」と、何度思った事か(笑)。
誰も何も教えてくれる人はいないので、あっちこっちとセミナーや研修に参加しました。同業者の方にも沢山教わりました。
当時は何が正しいのか、何が適しているのか何も分からないので、自分がブレブレでした。
就任したのが10月で、その3か月後の年明けから始まった大河ドラマ「おんな城主 直虎」は、自分と照らし合わせながら観ていました。
直虎が叔父である南渓和尚から教わった言葉に、「自灯明」という言葉がありました。
「”自灯明”とは、自分の信じたものを明かりとして、進んでいくのだ」と。
このセリフから、自分が目指すべき会社の「ありたい姿」を思い描くようになり、何度もこの言葉を思い出して歩んで来ました。
その歩みは、右へ左へと大きく弧を描きながらなんとか前に進んできました。
それが先日、お世話になっているコンサルタントの先生からこれまでの歩みを聞かれ、話している時に、もちろん今もまだまだ「ありたい姿」に到達していませんが、いつの間にかこの弧が小さくなり、自分の信じた道を歩んでいる事に気づきました。
本当に、色んな人の支えと応援を得なながら、そして何よりも現場を任せられる社員が居たからこそ、こうして右往左往しながらもなんとかやって来れているのだなと思います。
「社長は孤独」とよく言いますが、確かにそうした側面もありますが、私には多くの支えてくれる仲間や社員、支援者が居て、一人ではないと思えています。
私もまだ51歳。これからも会社を良くし、社員とお客様や取引先みなさんと一緒に豊かなライフワーク、そして人生を歩めるように、必死にがんばっていきます。
と同時に、後継者問題にも、ぼちぼち取り組んで行かなければいけないなと思っています。
自分が全く何の準備もなく苦労した事も多く経験した分、後継者には少しでも伝えていける事は伝えていきたい。日々の仕事を通じてでなければ伝えられない事が山ほどあります。
会社を継続させることが経営者の責任。この責任を果たせるように努めて参ります。
これからの京豊運輸を何卒宜しくお願い致します。
何はともあれ、準備なくスタートする事は、余計な時間がかかる事は確かにある。それをコストと捉えるのか、投資と捉えるのか。
投資と捉えられる大きな学びがあるのであれば、どんどん投資したいものです。